ルチルクォーツの人気

ルチルは、金紅石(きんこうせき)と呼ばれ、二酸化チタン(TiO2)の結晶のひとつだ。正方晶系の鉱物だといわれる。同様の組成式で表される鉱物に鋭錐石(アナテース)、板チタン石(ブルカイト)がある。名はラテン語の「rutilus」に由来する。チタンの重要な鉱石鉱物で、チタンの製造や宝石などに使用される。火成岩や変成岩などに広く産出している。石英(水晶)の中に針状結晶が入ることがあり、「針入り水晶」などと呼ばれ珍重されている。代表的なパワーストーンとされ、ルチルクォーツといわれる。クリスタル(水晶)内部に針状物質が混入したもの。和名は「針水晶」。「草入り水晶」とも呼ばれてきた。金運の他、開運暗示として、昔から身に着けることで、直感力と洞察力のアップが伝えられている。水晶の力と相まって、 金運、財運、ギャンブル運をアップさせると近年大変な人気ぶりだ。雑念に惑わされず物事の真偽を見分けたり、危険を察知する魔除けとしても用いられてきたものだ。

針の色について

最も人気があるのは、黄金色の針が入ったものだ。特に放射状に伸びた金色の太い針が入っているものを、太陽ルチル(ルチル・ドラード)と呼ぶ。赤い針が入り、全体的に赤みがかった石を「レッド・ルチル」「ファイア・ルチル」「ストロベリー・クォーツ」と呼ぶ場合もある。可愛い石が多く、恋愛運アップに用いられる場合が多くあり、女性に人気だ。黒い針はトルマリンである場合が多く、全体運・金運・健康運アップ、魔除けとして用いられて、男女ともに人気のものだ。グリーンの針が入ったものは、健康運をアップする力が強いとされる。その他は、イエロー、オレンジ、グレーなど、様々な色合いが見られる。「ルチルは水晶の力をパワーアップする」と言われる。そのキーポイントは、やはり針状物質だ。これが水晶内に入ることで、水晶自体が強い磁気的性質を帯びるとされている。針状物質はアンテナ代わりになり、水晶のパワーを増幅して放ったり、逆にキャッチした情報を持ち主に伝えたり、持ち主の波動を石が増幅する力が強くなるようだといわれている。気功をやる方などは、ルチル入りの石から放たれる“気”を、電気ショックのように感じたりする場合もあるらしい。

スター効果について

ルチルクォーツでは、ルビーやサファイアに含まれるものはスター効果を起こす。これは宝石に見られる光の効果のひとつだ。特定の宝石を決められた方法でカットしないと現れない。2方向から3方向の平行に並んだ金紅石(ルチル)という針状結晶のインクルージョンを持つ宝石を用意し、次に宝石を半球形のカボション・カットに加工する。このとき底面がインクルージョンの伸びる方向に平行になるようにカットすると、半球形の表面がレンズの働きをして、石に入ってきた光がルチルに反射して焦点を結ぶようになり、光の筋が発生する。スター効果は、2方向のルチルが交差しているとき、4条となる。3方向のときには6条、4方向では、12条として現れる。スター効果を見せやすい宝石はルビーとサファイアで、ローズクォーツ、スピネル、ガーネット等にも現れる。スピネルとガーネットの場合、インクルージョンは輝石や角閃石で、十字架の形のスター効果が出現する。商談やプレゼンテーションなど、パワーを外へ向けて発揮したい時は右手への着用が効果的、逆に安静時などパワーを自分自身に蓄えたい時は左手に着用する。 芸能人やスポーツ選手にもたいへん人気がある。